公認会計士という資格と試験3

そして、あなたは試験直前になりました。どうしてますか?

何をやってますか?

今も新しいテストが出題されますね。難易度はBやCが少し多くなってきてますね。

初年度のあなたは順位がこれまでより低くなってやしませんか?

2年目以降のあなたは順位がこれまでより少し良くなってませんか?


初年度のあなた、超安心してください。この順位がより下がったのは、低いのは周りの2年目以降の人が前年似たような問題を解いていて全体の平均点を上げただけです。

2年目以降の方、絶対安心しないでください。あなたの順位が上がったのは、良かったのは、初年度の方が初見で平均点を下げただけです。

本番では全員があなたと同じ似たような問題を解いた事がある人になっています。


ここで初年度の方は、思います。やばいこれは解けてる人が多い、沢山復習しなくては基礎問題はもう充分やったから大丈夫と。


2年目以降の方も平均点かそれ以上取れたでしょう。でも思います。満点とれなかった。この問題に対して伸び代がまだまだあると。


ダメです。ダメ

もちろん何回か解きましょう。でも基礎問題も毎日きちんと解いてください。

えっ基礎問題もやってたら時間がない?

時間が掛かるって事はまだ基礎問題やり込めてません。

だって瞬殺で理解してノーミスで答え出せる程になってないって事です。

本番はすごーく慎重になりますから、普段の2倍位時間とられるかもしれません。ミスも増えやすくなるでしょう。普段からそんな状態じゃ笑っちゃいます。

時間がないなら効率的に出来る方法を考えましょう。


問題解くのに紙なんて要りません。ペンも要りません。頭の中で組み立てて答えだけ出しましょ。そしてすぐ回答見ましょう。合ってたらオッケー、間違えたら回答をしっかり読み込みましょう。

紙とペンを用意するのは10回に1回とか忘れた頃に解いて見ましょう。

私はこの頃、回答覚えてしまって忘れる方が大変でした。初めから回答の数字が頭から離れなくて回答までのフローを邪魔します。。


でもこれなら1問あたりの時間減らせますよね?

基礎問題は毎日触れます。1日に全部は無理です。でも1週間で基礎問題全部には触れたいですね。その上で応用を出来る限り数こなします。


直前は解けない問題が増えて本当に悩まされます。

でも基礎が絶対!

難易度Aをやったら難易度B、私はこの二つで勉強時間の7,8割と考えてました。ここまでを基礎問題と理解してもらえば良いと思います。


難易度C以上は、出題された日に徹底的に時間使います。1時間問題なら、全部が難易度Cではないと思います。

難易度A,Bはもうバッチリですよね?ですよね?

違ったら悲しいけど、焦る事なかれ、もう難易度Cはきっぱりばっさり捨てちゃいましょ。

どーせ手が回らないです。本気の本気で一切見ません。割り切る事も大事です。


もし、回答出来てたら、その時は、間違った所の復習に2時間位は掛けるかな。

直前2ヶ月前ならチラ見位してもオケです。でも解かないでね。眺めるくらいね。

直前1ヶ月前になったらもう見ません。絶対です。

なぜって解けなかったら焦るでしょ。それに既に触れてますが、本番ホントに時間ないです。

普段さらっと解ける問題も問題解くのも、チェックも凄く時間とられます。

なので難易度高い問題解いてる暇ないです。出題された日に時間掛けて復習するのは、難しい問題を理解する事で難易度低い問題への理解が高まる事があるからです。そして簡単な問題がより簡単に感じれるようになることもあります。

そして、何回かチラ見するのは本番で難易度の低い、高いを把握するのに役立つからです。

なのでそこまで至ってない人は、大丈夫。基礎問題を早く解けるようになる方が充分大事です。


直前1ヶ月は基礎問題しか解かない。新しい問題は解かない(通ってる専門学校のテストは別)

これが鉄則。基礎問題ばかりやってると不安になって難易度Cを解いてみたり、他の専門学校の問題集をやり出したりする人いると思います。

本当に気持ちはわかります。受かりたい一心なのは痛い程わかります。でもダメです。基礎問題を大事にしてください。基礎問題が大事だからって別の専門学校から入手しちゃダメです。もし解いちゃって難易度Aでわからない問題があっても、もうそこでストップ。

大丈夫。大丈夫。

他の専門学校の難易度Aであなたが解けない問題もっとあるかもしれません。でも大丈夫。

本番出たら解けるから。そう信じて下さい。

直前に1回解いた位ですぐ身につくなら、苦労しません。その問題を身体に染み込ませるには、今まで解いた問題の復習を減らす必要があります。その過程でこれまでの問題の習熟度が下がる方が困ります。

90%理解してるけど答えの数字が出せない問題1万個あっても本番0点ですからね。100%答えられる問題をいかに多く用意出来るか、これが大事です。


これがそう、

5.試験直前の絶対に守るべき過ごし方

です。


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そして、やっと、6.勉強とは何か に触れる事ができます。

もったいつけた訳ではありません。これまでの事を説明してから話したかったのです。

もしかしたら、ここまでで納得いかないと思う人がいるかもしれません。

さらっと読んでしまった方もいるでしょう。


でも私の考える(知った)勉強とは何か に共感出来たら1から読んでみて下さい。

私は大学まで大して勉強してきませんでしたが、公認会計士試験に受かれたのは、これを知れたお陰だと思っています。


勉強とは何か、それは、今知らない事を知る事、解けない問題を解けるようにする事。


これは、受験時代の東大卒の友人に言われた言葉でした。

当時私は勉強方法もわからず、ただひたすらテキストを読んで、問題を解いていました。


でも毎日不安で、本屋で勉強について調べたり、脳科学の本を読んだり、どうやって勉強するのが良いのか悩んでいました。


周りの受験仲間にも沢山質問しました。


そうするとある時、その1人の受験仲間から質問されました。


「勉強って何かわかる?」と。


勉強の定義を聞かれたのですが、よくかわりません。正直に答えました。

「テキスト読んだり問題解いたりする事?」


彼は言いました。「違うよ。わからない事をわかるようにする事だよ」と。


当たり前でしたか?ご存知でしたか?

すみません。当時私は衝撃を受けました。

ただテキストを読み、出された問題を何度も解いてました。

時間を測って、1時間ワンセットの問題なら解ける問題から解けない問題も何回も。


しかし、勉強の定義を学んでから、はっきり取り組み方が変えました。


まずは、問題集

2回目からは問題読んですぐに回答を導きます。わからなければ回答を見ます。回答を覚えるまで読み込みます。

そして、また次回問題読んでわからなければすぐ回答見ます。

ちょっとショックは受けます。


でも時間掛けて解こうなんてしません。だって解けない問題を解けるようにする事が勉強であって、時間を掛けて解く事、自分で考え抜いて回答までのフローを編み出す事が勉強ではないのです。

回答を見ずに、回答通りに問題が解けるようになってれば良いのです。丸暗記という意味ではないです。

問題と回答を一緒に見ると理解も早まります。

以前の私のように、何回も何回も同じ問題を解いては、同じ間違えをしたり、自分の考えが回答に一致するのを試してる人なんていませんか?

本当に効率悪いです。

問題は解くのは2割、復習8割ですね。

2回目からは問題の回答がなぜそうなるのかを理解する事だけに集中します。

はっきりと理屈がわかったら、脳内で理解を元に問題を解きます。

解けたらたまに紙とペンで解きます。そこでミスがあったらミスした理由を理解します。理由によってはメモしておきます。

用意された回答では理解できない場合やケアレスミスの場合です。


最初に触れた、

「本番以外でどれだけ順位が低くても合格には全く、全く関係ありません。

ここで一喜一憂する必要がない理由を知っているあなた、あなたは合格します。(この理由が、私の知る  勉強とは何か です)」

この理由ももうお分りですね。

なぜ本番までの順位が低くても良いのか、それは、勉強が知らない事を知る事だからです。本番の試験1秒前まで全て勉強です。それまで解けなかった問題でも本番に解ければ良いだけです。


それまでテストで解けない問題があると、その度に悔しいと思ってた私は、解けない問題が出題される度に、なんと、こんな問題もあるのか、これを勉強して、もっと高みにいこう、と考えるようになりました。

だって解けなかったという事実自体には何も残念がったり悔しがったりする要素はありません。

ただ自分が勉強が足りてない部分を教えて貰えたに過ぎないだけです。

知れてラッキーです。